『幸福論』春日武彦

ほんとは3、4日前には読み終わってた本。


幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)

幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)

宝くじが当たったり逆転ホームランが打てたりするわけでもないのに、人が生きていて「そこそこ幸せ」だと思ってるのはなんでだろう、というのを考えている本。


特別に「幸せ」とは何か?みたいなことを淡々と考察するでもなく、かといって、精神科医だからこその見解を…みたいでもなく、普通にいつも目の前にある、当たり前のことをあえて考えたりする内容。
わたしはどっちかっていうと、この人自身の文体とか、読んでる本とか、たとえ話に出てくる小説の一節とかを読み進めていったので、けっこういろんなことをぼわっと感じてしまった気がする。
エッセイみたいで何回も読めそう。

幸福という言葉は、あまりに抽象的である。しかも手垢にまみれている。(中略)あえて斜に構えて幸福の形を探っていきたい。

なんとなく、この本をかんたんに説明するとしたらここかな?
と思ったところ。
ここに何かしら興味がある人だったら、この本を楽しく読めるんじゃないかと思ったりした。